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スリランカ進出前の市場調査方法|公開情報と現地調査の使い分け
スリランカ市場を調べる際に、公開情報で分かることと、現地でなければ分からないことを整理します。まず無料で確認できる情報源から説明します。
公開日 2026-08-27
結論:まず公的統計で骨格を作り、埋まらない部分を特定します
スリランカ市場を調べるとき、いきなり調査会社に依頼する前にできることがあります。公的機関が公開している統計と情報で、市場の骨格はかなりの部分まで作れます。
重要なのは、公開情報を集めることそのものより、集め終わったときに「何が埋まらなかったか」を特定することです。そこが、費用をかけて調べるべき対象になります。
公開情報で確認できること
| 調べたいこと | 主な情報源 |
|---|---|
| マクロ経済指標、為替、物価 | スリランカ中央銀行(Central Bank of Sri Lanka) |
| 輸出入の統計 | スリランカ税関(Sri Lanka Customs)、日本側の貿易統計 |
| 貿易政策・協定 | Department of Commerce(商務省) |
| 産業別の輸出動向、輸出企業 | スリランカ輸出開発庁(EDB) |
| 投資環境、産業立地 | Board of Investment(BOI) |
| 日本企業向けの現地情報 | 日本貿易振興機構(JETRO) |
| 産業別の詳細 | 各産業の所管機関(紅茶局、ココナッツ開発庁など)や業界団体 |
| 現地企業の登記 | 会社登記局/eROC |
公開情報で埋まりにくいこと
統計は「全体でどれだけ動いているか」を教えてくれますが、 次のような実務的な問いには答えません。
- 自社製品と同カテゴリの商品が、実際にいくらで店頭に並んでいるか
- どのブランドが棚を取っているか、フェイス数はどのくらいか
- どの流通経路が実際に機能しているか
- 小売店がどのような条件で仕入れているか
- 消費者がどのチャネルで買っているか
- 現地企業の実際の商習慣、支払いサイト、交渉の進み方
これらは統計の粒度より細かく、かつ現地でしか観測できない層です。市場調査で本当に必要になるのは、多くの場合この部分です。
調べる順番
- 公的統計で市場の大きさと方向を掴む。自社カテゴリの輸入がそもそも存在するかを確認します。
- 規制と手続きを確認する。自社製品に必要な許認可や表示の要件を洗い出します。 該当する規制がある場合、ここで検討が止まることもあります。
- 競合の存在を確認する。同カテゴリの輸入品があるなら、輸入者を辿れることがあります。
- ここまでで埋まらなかった問いをリスト化する。
- そのリストが判断に必要かを見る。必要なければ、そこで調査は終わりです。
4番と5番が重要です。「市場調査をしたい」という依頼が漠然としたまま進むと、費用のわりに判断が進みません。問いをリスト化してから依頼すると、必要な範囲だけで済みます。
次の行動
販売代理店を探す段階であれば販売代理店を探す方法へ。候補企業が複数あって比較したい場合はビジネスパートナーを選ぶポイントをご覧ください。
本記事の公的情報の最終確認日:2026-08-27
制度・手数料・画面構成は変更される場合があります。実際にお使いになる際は、各機関の公式サイトで最新の内容をご確認ください。
公開情報に載っていないことを確認したい場合
店頭の状況や実際の流通など、公開情報に出てこない範囲についてご相談いただけます。
確認したい企業がすでに決まっている方
これから候補企業を探したい方
現在は調査設計のご相談のみ受付中です。
現地調査の受付準備を進めている段階のため、現在お受けしているのは「何を確認すべきか」「現地で確認できるか」といった調査設計のご相談までです。現地調査そのものの受付開始が決まりましたら、ご希望の方にご案内します。